2月27日、中華人民共和国最高人民法院と中央広播電視総台が共同開催する「新時代における法治化を推進する2024年度十大事件」の選考結果が発表された。今回選出された知的財産権侵害事件は3件とも、技術秘密に関する事件であったことに注目したい。
「新時代における法治化を推進する2024年度十大事件」は以下のとおり。
1.「新エネルギー車シャーシ」技術秘密の権利侵害事件
2.「ネット水軍(サクラ)」操作に関する全国初の民事公益訴訟事件
3.被告人・労某枝による故意殺人、誘拐、強盗事件
4.歩行者の赤信号無視により他人が轢死した事件
5.外国籍の当事者双方が中国法での解決を選択した船舶衝突による損害責任紛争事件
6.料理人がキュウリの和え物を理由に競業避止義務違反で訴えられた訴訟事件
7.「職業閉店人」による虚偽資料を用いた会社登記抹消の民事責任負担事件
8.未亡人女性の補助生殖権益保障事件
9.全国初の外来種違法持ち込み事件
10.最高人民法院が重点監督した技術秘密侵害の共同執行事件
(出所:中華人民共和国最高人民法院)