世界知的所有権機関(WIPO)はこのほど、2024年12月および通年のPCT特許出願件数データを公表した。
統計によると、2024年のPCT出願総件数は前年比0.5%増の27万3,900件に達した。中国は依然として最大の出願国であり、7万160件を出願した。
華為技術有限公司(ファーウェイ)は2024年における最大のPCT出願人で、公開済みの出願が6,600件となっており、それに続いてサムスン電子(大韓民国、4,640件)、クアルコム(米国、3,848件)、LGエレクトロニクス(大韓民国、2,083件)および寧徳時代(CATL、中国、1,993件)となっている。上位100位の出願人のうち日本、中国、米国が上位3か国で、それぞれ35、21、19となっている。
教育分野では、カリフォルニア大学(米国)が2024年のPCT出願件数519件でトップの座を維持した。テキサス大学システム(米国)が216件で第2位となり、清華大学(中国、188件)、浙江大学(中国、175件)およびソウル大学(大韓民国、170件)がその後に続いている。
2024年、公開済みのPCT出願においてデジタル通信が最重要分野となり、全体の10.5%を占め、2019年以来首位を維持してきたコンピュータ技術を上回った。その他の主な分野にはコンピュータ技術(9.7%)、電気機械(8.6%)、医療技術(6.5%)および測定(4.4%)などがある。この5分野の合計は公開済みのPCT出願総件数の約40%を占め、2019年と比べて5ポイント上昇した。技術分野の上位10位のうち、デジタル通信(+9.9%)と電気機械(+7.9%)は2024年の成長率が最も高かった。
(出所:WIPO中国)