集佳が米ワッツの図形商標「W」の商標権保護に成功

2015-01-12

米ワッツウォーターテクノロジーズ(以下「ワッツ」)は1874年に創立された世界をリードする水道関連製品のメーカーおよびサービスプロバイダーで、業務用・家庭用水、水リサイクル装置および給排水装置、HVAC(暖房・換気・空調システム)ならびに給ガス装置、水質制御装置の4つの分野の製品を中心に手がけ、「バルブ規格の制定者」の誉れを持つ。ワッツ(上海)管理有限公司(以下、「ワッツ上海」)はワッツが中国国内に設立した完全子会社で、中国国内においてワッツの図形商標「W」などの登録商標使用の独占的な許諾を得ている。

2013年8月、ワッツ上海は北京エリアのサプライヤーから、「ワッツの図形商標『W』のロゴが鋳造された半製品が北京北高閥門有限公司に大量流入しており、ワッツの商標権を侵害するバルブ製品を大量生産している可能性がある」との通報を受け、これについて第三者に調査を委託した。

2014年5月、工商局の法執行部門に苦情を申し立て、北京北高閥門有限公司において法執行担当者の調査に同行した。しかし、権利者が行った商標の国際登録証明の申請が、商標局の商標システムのアップグレードの作業時間と重なったことにより、速やかに発行できなかったため、権利者は工商局に一般の形式的要件を満たす権利帰属の証拠の提供が困難となり、その結果、関連する行政機関の取り締まりの処分決定と権利侵害者に対する処罰が下せなくなった。

2014年9月末、ワッツ上海は自社の権利を保護するため、北京市集佳法律事務所(以下「集佳」)に法院への訴訟提起の代理を正式に依頼した。集佳は速やかに、弁護士閻春徳、王荷舒および許燕妹で構成される案件グループを編成して処理を進め、商標局システム調整期間における法院の案件審理の遅延、工商局が差し押さえた製品および関連の証拠に対する取調べが困難といった課題の克服に努めた。

2014年12月、一審法院(裁判所)は被告に権利侵害認定の判決を下し、ワッツの図形商標「W」の商標権が保護された。

 

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