中国国家市場監管総局はこのほど、「標準必須特許独占禁止ガイドライン」を公布した。
「ガイドライン」は計六章22条からなり、標準必須特許に関する概念を定義し、標準必須特許に係る独占行為の分析に関する原則および関連市場の定義に関する考え方を示し、事前・事中の管理監督に関する規則を定め、情報開示、FRAND宣言、誠実交渉などの行為に関するガイドラインとハイリスク行為の予防を強化する内容となっている。
標準必須特許の実施許諾範囲は無線通信、音響・映像、IoT(モノのインターネット)などの多くの分野を網羅している。標準必須特許分野の公平な競争の問題は、国内・国際の2つの市場にかかわる問題であり、多くの産業のイノベーションによる発展と密接に関係している。ガイドラインの制定・公布は、グローバルガバナンスの動向と産業発展の大勢に能動的に順応し、統一的かつ適正で秩序ある、イノベーションによる発展を奨励する市場環境の醸成を推進するうえで有益であるとともに、世界の公平な競争のためのガバナンスにより積極的に関与し、高水準の対外開放に寄与し、産業の国際競争力を向上させるうえでも有益である。
(出所:新華ネット)