世界知的所有権機関(WIPO)はこのほど「世界知的財産指標」(WIPI)報告書を発表した。報告書によると、2024年の世界全体の特許出願件数は5年連続で増加し、成長率は4.9%に達した。中国、インド、韓国および日本の居住者による特許出願件数の大幅な増加が2024年の世界全体の増加を牽引する主な要因となった。
世界全体の意匠出願件数は2.2%増加し、160万件となり、上位20か国のうち7か国が2桁の伸びを実現した。中国の出願人による出願件数は90万6,849件で首位に立った。次いでドイツ(7万212件)、米国(6万6,855件)、イタリア(6万3,668件)および韓国(6万109件)が続いている。この5か国の合計は2024年の世界全体の出願件数の4分の3近く(74.9%)を占めている。
2年連続の減少を経て、世界全体の商標出願件数は回復の兆しを見せ、年末にはほぼ横ばいとなった。出願件数が最も多かったのは中国の出願人であり、その国内外の出願件数の合計は約730万件となった。次いで米国(83万6,457件)、ロシア連邦(55万9,436件)、インド(53万2,900件)およびブラジル(43万6,291件)が続いている。
(出所:WIPO中国)