「好声音」権利確定紛争が終息 法院の判決に多くの注目点

2019-04-04

   2018年末、北京知識産権法院は19件の「好声音」をめぐる一連の商標無効審判行政事件に対して一審判決を下し、商標評審委員会による19件の商標無効審判の裁定を取り消し、裁定のやり直しを命じた。本件原告の浙江藍巨星(浙江衛視傘下のメディア企業)、被告の商標評審委員会、第三者のオランダのタルパ社(Talpa)のいずれも上訴せず、一審判決はすでに発効している。

   事件の概要:

   この19件の「好声音」をめぐる一連の商標無効審判は、タルパ社が2016年に商標評審委員会に対して請求し、商標評審委員会は、そのうちの6件の係争商標についてタルパ社の先行商標の「 」と類似の商品または役務上の類似する商標であり、2件の係争商標について「代理人による冒認出願」条項に違反し、全19件の商標が「不正な手段による登録の取得」であるとして、19件の登録商標を無効とする審決を下した。浙江藍巨星は商標評審委員会の決定を不服として、北京知識産権法院に提訴した。

   法院の判決:

   北京知識産権法院の見解は次のとおりである。係争商標である「藍巨星好声音」と引用商標の「the Voice ofおよびVサイン」は構成要素の面で明らかな違いが存在し、関連公衆には両者を区分するための基礎を有し、さらに双方は発生する可能性がある混同に対して挽回または予防措置を講じており、消費者の利益に対する損害を抑えることが可能であり、係争商標の登録と使用はすでに関連公衆が誤認、混同しやすいという欠点を克服し、その登録は第28条の規定に違反しないと考えられることから、一審判決を下すものとする。

 

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