5月6日午後、蘇州市知識産権局、北京集佳知識産権代理有限公司、ドイツZSP特許事務所が共催する「蘇州市海外知識産権保護フォーラム」が蘇州でつつがなく開催された。
グローバル経済統合の加速と中国の「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード――訳注)構想が急速な進展をみせる中、蘇州市の企業の合法的な権利利益を十分に保護し、企業の海外進出における海外でのリスク対応力を強化し、企業の知的財産権の保護水準と国際競争力を引き上げるため、このフォーラムが開催された。蘇州市市場監督管理局(知識産権局)政策法規処の於亜萍処長が主宰し、国際知的財産権保護・権利保護に関する盛会が幕を開けた。
フォーラムの冒頭で、蘇州市市場監督管理局(知識産権局)の施衛兵副局長が挨拶し、海外の特許出願に関する現状を紹介した。続いて、ドイツのZSP特許事務所のパートナー弁護士・Dr Susanne Schollweck氏が欧州の特許出願をめぐる重要な問題について全方位的な分析を行った。Dr Susanne Schollweck氏は、現行の条約と規則を重点的に解説し、時間、費用においていかに効果的に欧州に特許を出願するかを重点とし、欧州への特許出願の出願書類および出願の流れについて紹介した。
引き続き、集佳のパートナー弁護士で国際商標部の責任者である周新艶主任が、中国企業の欧州での商標出願における問題点を挙げながら分析を行い、渉外商標権保護事件、海外での訴訟事件の詳細な解説を通じて、企業が海外でよりよくブランドを保護できるよう、現在の海外における裁判の動向を紹介し、出願の最適化、リスク管理について語った。
最後に、集佳ドイツ支所の責任者である田軍鋒主任が、「中国企業が欧州で展示会に参加する際の注意事項」と題し、展示会の期間中に製品の権利侵害の発生をいかに回避するかについて事例を挙げながら詳細に解説し、企業の特許情報、商標情報の総合的な分析を通じて、企業が持続的に成長できるよう、企業の管理者向けに海外の技術の傾向を紹介し、特許戦略の最適化、権利侵害のリスク管理、侵害回避のための設計変更の実現について語った。
講演が終了した後、ゲストと企業の代表者が関連のテーマについて積極的にコミュニケーションを図り、ドイツの専門家との幅広い質問の提起および意見交換が行われた。今回の知的財産権イベントは参加者の極めて意欲的な討論の中で円満に終了した。