10月22日~25日、集佳パートナー、専利代理師の潘煒弁護士、および同じく集佳パートナー、専利代理師の鄭斌講師は、同済大学上海知識産権学院に招かれ、「WIPO-同済大学による知的財産権法修士共同育成プロジェクト」2019年度新入生に、英語で授業を行った。
同済大学は、研究生共同育成プロジェクトという形で世界知的所有権機関(WIPO)と協力する中国で最初かつ現在唯一の大学とのことである。今回は集佳にとって、この修士育成プロジェクトでの連続3年目の授業でもあった。
潘煒博士は国際専利業務代理の豊富な経験を有し、授業ではヨーロッパの特許法における手続的要件および実質的要件について踏み込んだ解説が行われるとともに、ヨーロッパでの特許出願事例の分析を通じて、出願人と代理人の立場から、ヨーロッパでの特許出願における方向性と考察が示された。また、潘煒講師はさらに、ヨーロッパで実施されている意匠保護の考え方および実務について解説した。
鄭斌講師は、中国における専利の実務に対する理解・認識が深く、欧米各国の特許庁のバイオメディカル分野における実務についても詳しく、外国にかかわる特許出願に豊富な経験をもつ。授業では、専利法の思想と理論について、国内外の医薬分野における知的財産権保護の実践を紹介するとともに、具体的な事例を踏まえ、ダイナミックな分析が行われた。
講師2名は授業で、関連知識と国際ルールについて踏み込んだ解説を行ったほか、中国と世界の専利出願の実務を密接に関連づけ、関連する理論をさらに詳しく解説した。講師の豊富で深みのある実務経験と専門的な視点は、学生の深い思考を導き、そろって好評を博した。