集佳が代理した捜狗360不正競争事件が西安で口頭弁論を開く

2014-07-26


  北京市集佳法律事務所の張亜洲弁護士、周丹丹弁護士が代理した北京捜狗信息服務有限公司、北京捜狗科技発展有限公司が被告北京奇虎科技有限公司、奇虎三六零ソフト(北京)有限公司を訴えた不正競争事件は、7月18日午前中に陜西省西安市中級人民法院で口頭弁論を開いた。捜狗公司は両被告に4500万人民元の経済損失及び50万人民元の事件支出費用を請求した。審理した後、双方は調停の意思があると表明した。

法廷現場

西安のユーザーは360が無断で黙認ブラウザを改ざんしたことを発見したと、捜狗公司は主張した。

「捜狗ブラウザ」は、捜狗信息公司と捜狗科技公司が自ら開発した核心的なソフト製品である。奇虎科技公司、奇虎三六零ソフト公司はその運営するwww.360.cnウェイブサイトを通じて、ネットユーザに「360安全衛士」ソフト、「360ワクチン」ソフト及び「360安全ブラウザ」ソフト(奇虎科技公司は上記3つのソフトの著作権者であり、奇虎三六零ソフト公司は上記3つのソフトの発行者である)のダウンロードを提供している。2013年9月22日、ネットユーザが「360ワクチン」ソフトを使用し、ハードディスクにスキャンを行い、「修復提案項目」を修復する際に、ネットユーザの許可なしに、自動的に元々使っていた捜狗ブラウザを360安全ブラウザに改ざんしたことを西安の捜狗ユーザは発見した。

また、ネットユーザが捜狗ブラウザを黙認ブラウザに設置する際に、「360安全衛士」から「プログラムは黙認ブラウザを改ざんしている」との提示ウィンドウが飛び出す。ネットユーザは「改正許可」をクリックしても、奇虎科技公司、奇虎三六零公司はネットユーザの許可なしに、ネットユーザが黙認設置した捜狗ブラウザを360安全ブラウザに改ざんした。

原告側は自己の主張を立証するために、法廷に公証済みの文書及びコンピュータ画面を提出した。

捜狗は360に4500万人民元の損害賠償を求める

被告奇虎科技公司、奇虎三六零公司が行った上記行為は、原告側の捜狗ブラウザの正常運行に重大な被害を与え、ネットユーザが原告捜狗ブラウザの安定性及び安全性に対する評価に悪い影響を与えた。さらに、原告捜狗ブラウザの使用量を減少させ、捜狗ブラウザの広告並びに運営に基づく原告の収益に極めて大きい損害を生じた。即ち、被告の上記行為は原告に巨大な経済的損失を与え、原告の商業信用及び商品名誉に極めて大きな被害を生じる。これは、インターネット業界で公認された商業道徳及び公平競争、誠実信用などの基本原則に違反し、原告の合法的な権益に損害を生じたのみならず、インタネット業界における正常な競争秩序をも混乱させた。

これに対し、原告は裁判所に訴え、「360ワクチン」ソフト或いは「360安全衛士」ソフトを利用して捜狗ブラウザ黙認設置の改ざんなどの不正競争行為の即時停止、原告に対するお詫び、悪い影響の除去のため、1ヶ月に渡り360ウェブサイト及び新浪、捜狐、網易などのウェブサイトの顕著な位置で当該不正競争行為に関する謝罪広告の掲載、経済損失4500万人民元の賠償、原告が本事件のため支出した合理的な費用50万人民元の負担を要求した。

重複訴訟に当たるか否か、不正競争に当たるか否かは法廷の争点である

審理において、両被告の主体資格は適切か否か、訴えられた不正競争行為は北京第二中級人民法院で提起した訴訟と重複或いは一部重複しているか否か、被告が不正競争行為を実施したか否か、いかに権利侵害責任を負うべきかなどは、弁論の焦点となった。

審理は3時間が続き、双方に調停の意思がある

審理は3時間ほど続き、当事者の最終陳述が終了した後、裁判長は法廷外の調停を提案し、双方は調停の意思があると表明した。今後、西安市中級人民法院は、法に基づき調停を進み、本件審理を引き続き進める予定である。

 

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