中国の二輪車メーカーの大手である重慶隆?集団は、6月11日、フランスのある二輪車販売会社と「商標権侵害和解協定」を締結した。協定により、隆?は6万ユーロ(約60万元)の賠償を獲得した。隆?の知的財産権分野における提携パートナーである北京集佳知識産権代理有限公司重慶支社の羅俊徳総経理は、「海外での知的財産権保護関連の紛争事件で勝訴したのは、重慶の企業では初めてである。」と述べた。
前年9月、隆?のヨーロッパ駐在部門は、フランスの権利付与されていないある販売業者がフランクフルトで偽の隆?ATV製品(ビーチカー)を販売しているのを発見した。隆?は直ちに対応し、調査・証拠収集を北京集佳に任せた。調査の結果、このフランスの会社は、中国の沿海部から比較的安い価格でビーチカーを輸入し、それに隆?の商標を付けて販売していた。隆?のOC証明書(E/e-MARK認証)も偽造したという。
2006年10月、隆?は責任者2人をフランスに派遣し、事件の詳細をつめ、権利侵害を行った会社を起訴した。フランスの会社は商標権侵害を認め、和解を提示し、経済賠償を行い、隆?の製品を代理販売したいとの意向を表明した。2回の裁判所審理と協議を経て、フランスの会社は、6万ユーロの賠償を認めた。
羅俊徳氏によれば、和解に向けた交渉において、フランスの会社は、フランクフルトで隆?の製品を代理販売したいとの意向を示した。両社は現在、提携について交渉を進めているという。
重慶地元紙『重慶商報』で同事件が初めて披露されると、社会は大きな関心を示した。華竜サイト、『聯合早報』、中国維権(権利保護)サイトなど数多くの著名なメディアが相次いで関連する報道を行った。
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