2016年12月26日、集佳上海支所は上海市知識産権法院が送達した民事判決書を受け取った。これは蘇州安特威閥門有限公司が上海開維喜集団股份有限公司を提訴した、約2年間に及ぶ専利権侵害紛争事件の一審が終結したことを意味する。法院は、原告の訴訟請求の棄却、および原告の事件受理費用全額負担の判決を下したが、これは集佳が代理を担当した被告の開維喜集団が勝訴を勝ち取り、依頼人の中核業務に関する市場競争資源が守られたことを意味する。
本案は石炭化学工業分野で常用されるディスクバルブ製品に関する一件で、原告はその「ダブルバルブ一体式ディスクバルブ」に基づいて専利権侵害訴訟を提起し、開維喜集団を石炭化学工業分野のディスクバルブ市場からの排除、および1,300万元もの破格の損害賠償の獲得を企てた。
被告の依頼を受けた後に、訴訟地が上海市であることを考慮し、集佳弁護士事務所は上海支所が弁護士および専利代理人(弁理士)を含めた複数名による訴訟担当チームを結成し、対応に当たるよう手配した。
本案は予審廷、現場検証、法廷主導の下での調停、法廷審理などの手続きを経て、それらとともに係争専利に対する無効審判請求の手続きを行ったことで、2年を費やすこととなった。本案は、専利の請求項の全体的な解釈、均等論原則および献納原則の適用、無効審判手続きにおける関連の認定内容の権利侵害訴訟における適用など、一連の複雑な法律問題に係る事件であった。集佳訴訟担当チームの努力により、最終的に係争製品が係争専利の保護範囲に該当しない旨の法院の認定を引き出し、原告の訴訟請求棄却に持ち込むことに成功した。これは実に容易ならざることであり、依頼人から高い評価を得た。