集佳がイタリアのセラロイヤル株式会社(SELLE ROYAL S.P.A)の代理として温嶺東方紅車料有限公司の特許権侵害を提訴した一連の事件が順調に和解に至る

2018-08-28

   事件内容の振返り:

   セラロイヤルは高級自転車および部品を専門に生産するイタリアのブランドで、その販売拠点は世界70余りの国と地域に及んでいる。セラロイヤル株式会社が生産する製品は世界中の幅広い自転車運転者と自転車メーカーの支持を得ている。

   2016年11月3日、セラロイヤルは被告の東方紅公司が、セラロイヤルが2件の特許を保有する自転車サドルなどの関連製品の生産およびインターネットなどのチャネルを通じた販売の申し出、販売をした疑いがあることに気付き、集佳チームに依頼して東方紅公司を台州市中級人民法院に提訴し、被告の関連行為が専利権侵害を構成する旨を主張し、法に基づき被告の権利侵害行為の停止と合計240万元の損害賠償を命じるよう法院に求めた。

   被告は2件の係争特許に対し、それぞれ2回、合計4回の無効審判を請求した。しかしながら、一審法院は経験に基づく判断により、審理の中止の裁定を行わずに、双方を法廷に招集して詳細な対比を行い、それぞれの観点を存分に述べさせた。その後、集佳チームのたゆまぬ努力を経て、2件の特許は最終的に全部有効を維持し、訴訟手続きの最終的な和解のための強固な基盤を築いた。

   係争特許は2度の無効審判手続きを経た後、基本的に安定的な状態にあり、また、法院の審理を経た後、合議廷は権利侵害に該当するか否かの判断にも確信を得た。これを基礎に、主任裁判官は双方を招集して幾度にもわたって仲介を行い、最終的に2018年6月に、双方は次の合意に至った。被告は侵害を認めるとともに、セラロイヤルの保有する本案にかかわる特許を尊重し、一切の上記の権利侵害行為を停止し、原告に対して経済補償を行うことを承諾した。   

   意義:

   新時代の知的財産権の保護には新たな思考、新たな方法が必要であり、それらは、本案および近時の集佳チームが代理したその他事件のいずれにおいてもある程度示されている。重要な点は次のとおりである。1.証拠の収集は周到に行う必要がある。――証拠保全および税関データの調査・収集等の手段を適切に利用して証拠を固め、損害賠償の根拠とする。2.専利の維持に全力を尽くす。――どの段階も疎かにしてはならない。3.和解交渉で調停を重ねていく。――法院・原告・被告の間に緊密な意思疎通の関係を築く。市場は戦場のようなものであり、すべての戦略の策定および実施は、直接的または間接的に商業上の利益に貢献するものでなければならない。知的財産権訴訟は企業にとってますます有用になる切り札として、権利保護の戦略を立てる過程で、切り札を巡って周到に手配を行うことができるが、それに完全に頼ってはならず、証拠収集を周到にし、専利の維持に全力を尽くし、和解交渉の調停を重ねるするなどの面から着手して新時代の知的財産権保護の道を積極的に模索しなければならない。 逆もまた然りで、権利侵害企業も枝切りに果敢に向き合って、未来の発展の道を見直していかなければならない。いち早く技術イノベーション主導型の新たなモデルに向かうことができた者が、レベルアップへの切符を手にするだろう。

 

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