江蘇省張家港保税区市場監督管理局が「EagleBurgmann」、「GRUNDFOS」、「格蘭富」などの商標権侵害事件を摘発

2021-12-06

  事件の概要:

  第G913774号商標「EagleBurgmann」はEAGLEBURGMANN GERMANY GMBH&CO.KGが機械部品やポンプ、圧縮機のシール用設備などを指定商品とする登録商標であり、その権利の更新期限は2026年8月25日である。第13760797号商標「GRUNDFOS」はGRUNDFOS HOLDING A/kSがポンプ(機器、エンジンまたはモーター部品)などを指定商品とする登録商標であり、その権利の期限は2025年8月20日である。第7652880号商標「格蘭富」は格蘭富水泵(上海)有限公司がベアリング(機械部品)、機械シール部品を指定商品とする登録商標であり、その権利の期限は2025年10月20日である。

  2020年6月9日、商標権者からの訴えに基づき、江蘇省張家港保税区市場監督管理局は公安部門と共に管轄エリア内の機械シール部品の製造販売を行う企業13社に対して立入検査を行った。その結果、現場で5/16 「EagleBurgmann」、「GRUNDFOS」、「格蘭富」などの商標権を侵害している各規格のシール部品計200余件、パッケージ1,000余件、偽造されたラベルと合格証3万余件、さらに登録商標の偽造に使われていたレーザープリンター5台を発見し押収したほか、事件に関係しているパソコン20余台を押収、その被害額は659余万人民元となった。その後、法執行担当者が現場で発見、押収した取引に関する手がかりをもとに、海口、長沙、岳陽などの地を訪れて事件に関係している企業の調査や証拠収集を行い、偽造品の製造販売拠点の摘発に成功した。

  検査当局は事件に関係のある企業について《商標法》第五十七条第一号、第二号、第三号が定める権利侵害行為があったとし、《商標法》 第六十条第二項の規定に基づき、権利侵害商品を没収、廃棄し、事件に関係した企業に対して計1,034万9,200人民元の罰金を科したほか、犯罪の疑いがある企業6社の当事者7名について法に基づき公安機間に移送した。同事件終結後、在上海ドイツ総領事館と在上海デンマーク総領事館がそれぞれ書簡を送り謝意を表した。

  専門家のコメント:

  当事件は権利侵害商品の製造、加工、販売などのチェーン全体に及んでおり、法執行機関による個別事件の調査・内偵から、管轄エリア内の同業種に対する集中調査、そして全国の多くの省との合同取締りにまで発展、最終的に偽造品の製造販売拠点の摘発に成功した。当事件は関係する地域が広範囲に及び、関係する企業や商標も多く、事情も複雑であったことから、行政の法執行部門は地域を超えて連携し、チェーン全体での取締りを行ったほか、さらに公安機関とも緊密に協力し、行政保護の強みを存分に体現することとなった。 (江蘇商標品牌研究中心主任 徐升権)

 

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